食卓で目にする機会も多いであろう魚のお刺身。
そのままお皿に盛ってもOK。どんぶりなどにして海鮮丼にしてもOK。手間いらずで夕飯を豪華に演出することもできる、ご家庭の強い味方です。
ですが、このお刺身。
家で食べるとちょっと生臭く感じるのが玉にキズというところ。口に入れた時に独特の魚臭さを襲って来て、お寿司屋さんで食べた時のようなさっぱりとした感じがない…なんてこともありますよね。
そんな家で食べるお刺身の生臭さを、後からでも取ることができるって知ってましたか?
この記事ではその方法と、なるべく生臭くない刺身を購入する方法を併せてご紹介します!
水洗いしてしまう
魚の生臭さは古くなった刺身などに分泌される成分「トリメリルアミン」によってもたらされるもので、ほぼ全ての「魚臭さ」はこの成分を原因として発生しています。トリメリルアミンは魚の死骸に主に発生し、時間経過と共にその量が増えて行ってしまいます。
しかしながら、表面に分泌されたこのトリメリルアミンは水洗いで簡単に洗い流すことが可能です。
短い時間水に当てることで成分の大部分を洗い流せてしまいます。長時間の水洗いは魚の旨みも一緒に取り去って味を悪くしてしまうので、2~3秒だけサッと流すのがオススメ。キッチンペーパーで表面の水分だけを優しく拭き取ってあげることで、新鮮さを回復できるのです。
買って日数が経ったお刺身はもちろんのこと、セール品など一日中売り場に並んでいた刺身などもこの水洗いをしてから食べると良いでしょう。魚は捌いた直後から表面が徐々に酸化して傷んで行ってしまうので、お刺身になった時点から生臭さが増して行ってしまうのです。
生魚を水洗いするというのは何となく魚に悪そうなイメージがありますが、数秒のわずかな時間であれば実はメリットがあるとのこと。是非お試しください。
ちなみに水洗いしたお刺身の水気を十分に拭き取らないままに保存してしまうと、その後は雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。洗ってそのまま食べない場合は余分な水気をしっかり拭き取った上で、ジップロックに入れるなど空気に触れにくい保存方法を取るのがベストです。
切り身を買う前に刺身にしてもらう
スーパーによっては、店頭に並んでいる切り身の魚を無料で刺身に下ろしてくれる店舗もあります。
もしそういったお店が行きつけにあるのならば、並んでいる刺身を買うのではなく切り身を刺身に下ろしてもらってから購入できると最高です。
上述の通り魚は捌かれた瞬間から身の劣化が始まりますから、切り身の内側部分についてはまだ劣化が始まっていないということになります。店頭に並んでいる刺身は切ってからそれなりに時間が経過しているものばかりなので、短冊のものをその場で刺身にしてもらった方が新鮮な状態のものを購入することが可能です。
水洗いで臭いを取り去ることが可能だとは言え、できれば最も新鮮なお刺身を食べることができる方が良いですよね。店員さんに話しかけるのが苦でなければこちらも併せて実行することで、最高のお刺身を家で食べることができるでしょう!
まとめ
・魚臭さは水で洗い流すことができる。
・魚の旨みを同時に洗い流さぬよう2~3秒サッと洗う。
・水洗い後はキッチンペーパーで水気をしっかり取る。
・刺身を購入するよりも、切り身を刺身にしてもらった方が新鮮な状態で購入できる。
といった内容でした。
イメージで抵抗感を持ってしまうことにこそ、実は正しい知識が眠っていたりするものですよね。今後、刺身を食べる時は水洗いで臭みをしっかり取ってから!是非徹底して、より満足度の高い夕食を囲みましょう!
お読み頂きありがとうございました。