家庭料理には絶対欠かせないお味噌。
調味料大国である日本を代表するものの1つです。僕は愛知県民なのでなおのこと味噌と関わりが深いです。
そんな味噌ですが、冷蔵ではなく冷凍庫に保存した方がいいって知ってましたか?
しかし、物によっては冷蔵庫の方が良いものもあるようです。難しいですね…。
この記事では、その要点のみを詳しく解説します。
冷凍庫に保存した方がいい理由
まずは味噌を冷凍保存をした方がいい理由を紹介します。
冷凍保存でも固まらない
一般的に塩分が多いものほど凍りにくい性質があります。
味噌は塩分濃度が高い調味料なため、-30度程度が凝固点のものが多いとされています。そのため、一般的な冷凍庫の温度で固まることはありません。
冷凍保存でも常温と日々の使い勝手が全く変わらないのは嬉しいポイントです。
味や風味が落ちない
味噌は発酵食品です。
酵母が活発に活動すればするほど醗酵が進み、色や風味が変わって行ってしまいます。
その性質上、賞味期限を過ぎても食べられなくなることはありませんが、だんだんと美味しくはなくなってしまいます。当然のことながら最も美味しく食べられる状態で売りに出されていますから。
冷凍保存ではこの酵母を休眠させ、活動を最小限に抑えることが可能です。結果として1年くらいは鮮度と風味を保ったまま味噌を使うことができるのです。
使い勝手も変わらず、鮮度だけが保てる。
良いこと尽くめなんですね!
注意!こういう味噌は冷蔵保存がオススメ!
一般的な味噌については、基本的に全て冷凍保存するのがオススメです。
ちなみに古くからの知恵である床下などで常温保存する方法は「冷凍庫がなかった時代の名残」ですので、今となっては不要な豆知識です。ご注意を。
そんな中で冷蔵保存が推奨される味噌というのが幾つかございます。
こちらをご紹介しておきます。
減塩の味噌
前述の通り、味噌が凍らないのは塩分濃度が高いからです。最近流行りの減塩味噌のような塩分が少ないものは凍りやすくなってしまいます。
特に塩分濃度が8%以下の味噌を利用する場合は、冷凍庫で保存することは避けた方が良いかもしれません。
加えて、こういった減塩味噌は塩分が抑えられていることによって、雑菌が繁殖しやすくなってしまっている点も注意が必要です。
通常の味噌は塩分濃度が高いため菌が繁殖できず、食べられなくなることはありません。その点、減塩味噌はカビが生えてしまうこともあるようです。
これらは長期保存によるリスクが高い商品且つ冷凍保存にも向きませんので、できる限り賞味期限内で使い切れる量のものを購入した方が良さそうです。
ダシ入りの味噌
ダシ入りの味噌も注意が必要です。
味噌ではなく含まれているダシの方がダメージを受ける場合があるのです。
冷凍保存によってダシの風味が大きく損なわれて、その商品の良さを完全に無くしてしまうこともありますので、味噌100%でないものは冷蔵保存がオススメです。
こちらも通常の味噌より傷みやすい性質がありますので、使い切れる量を購入して冷蔵庫に入れておくのが無難です。
冷凍庫に入れたら保存場所を変えないように
味噌は温度変化によって劣化しやすい調味料です。
冷凍庫→冷蔵庫など、保管状態を変えることは悪影響が大きいのでやめましょう。
一度冷凍庫に保存したら、常に冷凍庫に入れっぱなしにしてください。使う時だけ出してすぐしまうというのがベストですね。
逆に面倒が無くて助かりますね!
まとめ
味噌は塩分濃度が高いので凍らない。
醗酵も進まないので冷凍保存がオススメ。
ただし減塩やダシ入りなどの特殊な味噌は冷蔵保存がオススメ。
という内容でした。
冷凍庫に入れたら入れっぱなしでOKと、最もシンプルな方法が最良。
調味料も種類が豊富にあり、それぞれ保存場所には困るとは思います。冷凍庫を利用できるというのはスペースの節約にも繋がるのではないでしょうか。案外場所取りますしね。
是非実践してみてくださいね!