お家でから揚げ!
豚や牛よりも安く、一度に大量に作れて子供も大喜び。食卓の強い味方です!
そんなから揚げですが、できれば安い肉でおいしく作りたいですよね?安くてうまい、それが鶏肉の魅力の1つでもあります。
実は大きな手間や面倒な下処理をすることなく、から揚げをジューシーに仕上げる方法があったのです!
それは切る方向を変えること!
何気なく切っている鶏肉の向きを変えて包丁を入れるだけで、家で作るから揚げが劇的に美味しくなるのです。
この記事ではその方法と原理をご紹介します!
肉の繊維と直角に切る
私たちが食しているお肉には繊維の方向があります。
まずは画像をご覧ください。
表面に薄っすらと筋のようなものが見えるのが分かるでしょうか?これが肉の繊維です。生物の筋肉はこういった繊維が集合して形になっており、それが伸び縮みすることで身体を動かすことができています。
から揚げを作る際にはこの繊維を確認し、まな板の上に繊維方向が真横になるように配置します。
その状態でまっすぐ包丁を入れれば、繊維を直角に断ち切ることができると思います。
から揚げをジューシーにするために必要なのはたったこれだけ。肉の繊維を直角に切断してあげることで、誰でも最高のから揚げを作ることができるのです。
誰でも簡単に時間もかけずに1ランク上の調理が可能。絶対に覚えておきたい生活の知恵に間違いありません。
全ての肉料理で応用可能
そしてこれはから揚げに限ったことではなく、肉料理であれば全て応用することが可能です。
鶏肉だけでなく牛肉や豚肉を切る際も「繊維の方向に直角」を意識さえしていれば、お肉がパサパサする心配はありません。より良い状態でお肉を食べることができる、万能の裏ワザです。
肉料理を作る際には、是非とも心掛けてみてください。
肉汁を中に閉じ込められる
では何故、肉の繊維を直角に切るとおいしくなるのでしょうか?
実は、筋繊維には加熱すると縮んでしまう性質があります。
普段から肉を調理していると、調理前よりも調理後の方がキュッと引き締まっているように見えるはず。これこそが筋繊維の持っている縮む性質のせいだったのです。
筋繊維が縮むことで、全体に存在した小さなすき間が埋められることに。そしてそのすき間には、肉汁となるはずの大事な水分が貯められています。
しかし加熱されることで行き場を失った水分(肉汁)は、為す術なく全て外に放出…。こうして肉に含まれた水分が減少してしまうことで、調理後の肉は固くパサパサとしてしまうというわけです。
から揚げでは特に重要
筋繊維を直角に切断することで、この水分の放出を防ぐことができます。
と言うのも、筋繊維は短くなればなるほど縮みにくくなるからです。
1本の長い繊維だと大きく収縮してしまうところを、あらかじめ全ての繊維を短い状態にしておくことで最小限のロスに防ぎます。
こうすることで肉汁を肉の中に閉じ込めることができ、お肉がジューシーになるばかりか、見た目も美しく大きな状態を維持することができます。良いこと尽くめに間違いありません。
これが肉の繊維に平行に切ってしまっていると、肉を小さくカットしたところからさらに質も量も減衰。作る側としては何となく不完全燃焼。それだけは避けたいですよね。
特に鶏肉のから揚げはお肉を大きめにカットして利用することもあり、この筋繊維の収縮による影響をとても受けやすい家庭料理の1つだと言えるでしょう。
「レシピ通りに作ったはずなのに何故か上手く行かない…」なんて経験がある方は、この肉の切り方に問題があるかもしれません。
次に家でから揚げを作る際には「肉の繊維方向に直角」を気を付けてみてください。きっと満足度が大きく向上すると思います。
まとめ
ご家庭でジューシーなから揚げを作る方法をまとめました。
ポイント
- 肉の繊維に直角に切る。
- 繊維は加熱すると縮んでしまう。
- 縮むと中の肉汁が外に放出される。
- 繊維を短くしておくと縮みにくくなる。
- 繊維を切ることで肉汁を閉じ込める。
- 鶏肉だけでなく全ての肉に応用可能。
行程はものすごく簡単なものですが、原理を理解しておくことでより完璧に使いこなせるかもしれません。一緒に押さえておくと完璧です。
家庭料理としては、安価な上に調理方のバリエーションも豊富で、工夫次第でどんな味付けにもできる鶏肉が活躍する機会は非常に多いことと思います。
タンパク質の補給源としても非常に良質であることが知られており、適切に食べることで日々の生活がより豊かになることでしょう。今日からでもこの知識を活用してみてくださいね。
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