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30代になったら10代と同じような恋愛はできません【大人の礼儀】

投稿日:2019年1月16日 更新日:

 

晩婚化が進む現代。
結婚どころか恋愛すらまともに経験しないまま30代を迎えてしまう人もたくさんいる世の中です。昔にまして恋愛観というのが年齢で測れない時代に入ってきていると言えます。

そんな中で求められる「30代らしい恋愛像」も存在しているというのが現実。「大人であるからには」を考えて行動しなければならないところも出てきます。

この記事ではそういった部分について物申して参ります。

最初にお伝えしておくと、この記事は僕の友人の「上手く行かなかった恋愛」についてのエピソードをモチーフにした憂さ晴らし記事です。

30代になって「痛い恋愛」と呼ばれてしまうような付き合いをすることを否定する内容でもありません。恋愛の形は自由、上手く行っている恋愛は一般常識で測るものではない、という気持ちは、僕自身も持ち合わせています。

その点ご留意の上、読み進めくださいませ。

30代の恋愛は「パートナー選び」が原則

晩婚化が進んでいると言っても、何だかんだ言ってまだまだ「20代のうちに結婚しておいた方が良い」という価値観が根強いのが日本という国です。その価値観を守って結婚する人も大勢いますよね。

なので30代を過ぎた恋愛というのは「結婚相手を探す」という意味合いがどうしても強くなります。難しいことを一切考えず、ただ恋愛感情という欲望に一生懸命になっていればいいだけの恋愛は、やはり若者にだけ与えられた特権です。普通の大人にはできません。

するなという話でありません。
お互いの利害が一致すればそれも可能です。

どちらともが結婚を望んでいないのであれば、良いと思います。幾つになっても恋心に殉じ続ける覚悟がある人は、それはそれで魅力的です。だから、互いに納得の上でそういう形の恋愛ができるのであれば、違う角度から見たパートナーとして素晴らしい関係を築けることでしょう。

しかし原則的には、何も言わなければ必然的に「パートナー選び」という条件がひっついてくる。相性が良ければ、燃えるような恋愛感情なんて必要すらないかもしれません。僕はそういうものだと思いますし、そういう前提で相手と付き合わないのは失礼なことだと思います。

1つ例え話ですが、10代学生でいきなり「結婚を考えて付き合っている」人がいたらどうでしょう?しかもそれを相手に告げることもなく、勝手に自分の中で結婚に向けて進んでいるとしたら?

多くの人が「それは流石に引く」と答えると僕は思っています。
10代というのはそういう年齢ですし、恋愛に向ける気持ちももっと軽いものであると多くの人が思っているはずです。そんなことは言葉を交わすまでもなく明らかです。

ところが30代では、それと逆のことが起きる。
結婚を前提にした付き合いが、言葉を交わすことなく行われるのが自然だと誰もが思っている。

そういう違いが年齢によって生まれます。
これは絶対に押さえておかなければならないことだと思っています。

自分がそういう付き合いではなく、幾つになっても純粋な娯楽である恋愛を求めている人間ならば、まず最初にそれを相手に伝えないといけないのが30代以降の恋愛ではないでしょうか。

大人の恋愛は周りの人も巻き込んでしまうことを理解する

ですが、どうにもこの世の中には30代を過ぎても10代と同じような恋愛価値観で生きている人がたくさんいるみたいです。30代になっても10代同等の恋愛ができると本気で思っている人が当たり前のようにいる。恋愛をしてきてないから「恋愛したい」という気持ちだけ拗らせて歳を取ってしまった人で溢れている。

できません。
10代20代で恋愛する努力を怠ったら、もう30代で恋まっしぐらオンリーの恋愛はかなり難しい。胸焼けするような周りが何も見えていないような熱い熱い恋愛映画やアニメの本編のような現実は来ません。

たまたま出会った相手が10代~20代であり、自分が相手と同様の価値観を持っているならもちろん成立します。そういう出会いに恵まれた人がいれば、それは物凄くラッキーです。その関係性を大切にしてください。

重ねて言いますが「恋愛するな」というわけではないのです。

30代同士でも、もっともっと上の年齢同士でも、ピュアな価値観の人が繋がればいつまでもピュアな恋愛はできます。できると思います。しかし僕はやはりそういう状況であっても、前提とすべきなのは上記した「30代同士の恋愛」であると思うのです。

何故なら大人の恋愛は1人でするものではないからです。

もちろん相手の気持ちも大事です。
それに加えて周りの人間の気持ちも関わってきます。

良い人に巡り合ってほしいという気持ちは友人親族など大切な人は皆持っているもので、応援もするし期待もします。そういう状況に「相手側の周りの人達を巻き込む」というのは、当然大人として考慮するべきですし、理解もするべきだと思います。

相手を傷付けない終わらせ方ができてこそ大人である

恋愛ですから、上手く行かないこともあります。

大人になってくれば時間をかけるわけに行かないので、とりあえず何度か会ってみて良さそうだったら付き合ってみる。付き合ってみて良い方向に進まなければ別れる。そういうことが当たり前に行われると思います。

恋愛ならウダウダしていて良くても、パートナー選びとなると見るべきところも違ってきますし、気にするべきところが多くあります。特に喧嘩やすれ違いがなくても、価値観の相違などから難しいかなと思う相手もいるでしょう。なので、どこかのタイミングでジャッジを下すというのは絶対に必要なことです。

でもその関係を終わらせる時は、大人の礼儀とかマナーとかが絶対に必要だと思うのです。

パートナーになる相手ではなかったという結果は、お互いの好き嫌いとは別のところにある尺度です。就職面接やオーディションと同じようなもので、「合わなかった」ことが「相手を否定する」こととイコールになるとは思いません。

ですから、相手を傷付けないような別れ方。
相手に迷惑をかけないような別れ方があると思うのです。

そしてしっかり冷静な話し合いをするなどして、お互い次のステージへ進む糧となるよう努力するのが「大人の礼儀」というものではないですか?

ところが、拗らせてる人の中にはそのジャッジをどうも「恋愛感情」で行う人がいるみたいなのですよ。本当に恐ろしいです。30過ぎにもなって一方通行で相手を傷付けて終わらせるということを平気でできる。そんな恋愛初心者が跳梁跋扈している現状です。

まず「自分の気持ちが動かないから別れてください」というような、恋愛に突っ張った別れの切り出し方はありえないですね。

良い大人ならそれまで相手がどのような努力をしてきたか、自分にどれだけ労力を割いてくれていたか分かるというものでしょう。一度はパートナーとして共に過ごした者への敬意があれば、そんなことは口が割けても言えないと思います。まずは「ごめんなさい」では?

当然、「面倒臭いからLINEで別れを切り出す」とか今時の若者風の終わらせ方も大人ならしないと思います。

面と向かって気持ちを告げて相手の気持ちを確認して、よく話し合ってできるだけ禍根が残らないように終わらせる。そういう収め方をするのが大人でしょう。

ましてや、フラれ待ちのようにぞんざいな態度で相手に接しておいて「薄々感づいていたと思うんですが…」などという意味不明な供述をしてはいけません。

その間に相手が用意してくれた精神&物理&金銭的な好意を適当に受け取っておきながら、ふざけたことを言うものではありません。そもそも、それ言われるともういつからそうだったのか分からないってことが想像できないんでしょうか。

これらはあくまでも一例ですが、「パートナー選び」と「恋愛」をごっちゃに考えている人は、このように「恋愛とはこういうもの」というお花畑理論を振りかざし、自分の醜悪な行いを正当化した挙句、最も自分に損と労力のかからない別れ方を選択できてしまうようです。

いや本当に「子どもの恋愛」であればそういうことがあっても良いと思います。そういう時期の恋愛は当事者間の問題ですし、そういう傷ついた経験から人間は成長します。より良い恋愛ができる大人へと成長し、人生最良のパートナーを選ぶ方法論を会得するのです。

ですが、こういうことを大人がしたら「ただのクズ」です。クズ。

このワーカホリックジャパンで、相手が一個人に大きな時間を割いているということは大変なことですよ。他にできないことがどれだけ生まれると思いますか。それに対する感謝と敬意がない人間というのは、純粋に、単純に、人として終わっています。

恋愛であれ何であれ、大人が結ぶ人間関係は利害関係に直結しています。例外なく、相手に害を与えるものは悪人です。相手の人生の時間を無駄に使うことに抵抗がないというのは、身勝手な極悪人です。

30代まで恋愛していないことが悪ではありません。「大人になっても人を傷付けることに抵抗がない」という、その事実だけが悪なのです。

なので僕は「恋愛経験がない」という理由でそれを正当化して良いとは思いません。30代になれば恋愛関係にも礼儀やマナーが必要で、別れる相手とその周りの人々にも最大限の敬意を払うことが当たり前であってほしいと思います(もちろん、付き合っている間に酷いことをされたなどがあればその限りではないですが)

それが「30代になって10代と同じ恋愛ができると思わないでほしい」という理由ですそれだけ意識していれば、その他の恋愛スタンスや付き合い方も個人の自由なのは幾つになっても変わりません。そういう意味での恋愛は自由であるべきで、年齢によって貴賤を設ける必要性はないと、当然ながら思っています。

だから本当"それ"だけはちゃんとしてくれよちゃんと!

まとめ

大人の恋愛について語って参りました。

何かと厳しい表現もあったと思いますが、身近でつい熱が入ってしまう出来事があったので殴り書きました。何があったかはご想像にお任せ致します。1つだけ言えるのは僕自身の話ではありません。

一貫して言いたいのは「大人のマナーを守ろう」ということだけ。上手く行かない恋愛にだって、大人の付き合いがあるものです。

これはよくあるやつですが、

「相手を一方的に傷付けるようなことしか言えない」
「相手のためを思ったつもりが逆に相手を傷付けてしまった」

こういうのはね、ガキの恋愛特有のものなんです。それをしてしまった自分に酔うところまで含めて若気の至りってやつなんですよ。

30代になって、この記事に書いてあるようなことをして「何だか恋愛いつも上手く行かないな…」とか言っている人がいたら直接説教してやりたいです。そんなこと言ってりゃ済む年歳は、もう終わったんだってことを思い知ってほしいところです。

恋愛は自由です。
自由に楽しむもので、他人に強制されるものではありません。

けれど、社会で生きていくのであればどこであっても、どんな分野でも「歳相応の振る舞い」が求められてしまいます。巻き込む人達のためにも、それだけは意識してあげてほしいと思います。

この記事が何かの役に立つことを祈っております。

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