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大台町で北総門山をピクニック!登山が苦手な人でも"登頂の感動"を味わえる山【PR】

投稿日:2020年2月11日 更新日:

三重県大台町魅力発信事業のPRブロガーとして書く2記事目です。この記事では初日に体験した冬のアウトドアについてお届けして行きます。

僕たちが最初に行ったのは「北総門山」の登山です。

登山と言ってもなだからな坂道を気軽にウォーキングしながら、ちょっとしたピクニック気分で登山を味わえる美味しいスポットでした。

アウトドアはそこそこ、登山は正直言って苦手な僕が、心の底からしっかりと楽しめたこの「北総門山」の登山。

その楽しみの一部を、この記事で疑似体験してみてください。

決して辛くない緩やかな坂道

「北総門山」は、大台町のシンボルマウンテンである「総門山」の北に位置する標高704mの一山。ここを参加者全員でハイキングしました。

広い意味では"登山"になるのですが、坂道は非常になだらかで起伏が少ないのが特徴。歩道も整備されているので、日常生活でのウォーキングとほとんど変わらない負担で歩みを進めることが可能です。

"山"という自然に囲まれているロケーションには興味があるけれど、しんどい思いをしてまで登りたいとは思わない…なんて考えの人でも全く負担なく楽しむことができますし、運動不足でも全然問題なく登り切れる内容です。翌日、筋肉痛にもなりません。その程度の大変さです。

道中には看板も設置されています。

また山頂まで道路が整備されていることもあり、行こうと思えば車移動だけで山頂に辿り着けちゃいます。つまり、登る距離を好きにコントロールすることができるというわけですね。

今回のツアーではVerdeさんの力を借りて、北総門山のロケーションを楽しめる中で最も負担の少ないコースを案内して頂きました。

登山道は「総門山」「北総門山」含めて初級~上級までしっかり用意されているので、「どんな人でも100%山を楽しめる」のも大台町の魅力です。

では、僕達がどう歩いたのかを早速ご紹介して行きましょう。

冬にだけ楽しめる魅力が満載

宿泊したホテル「奥伊勢フォレストピア」から、最初はバスで移動。途中にある休憩所の駐車場まで下車しました。

ここから徒歩で移動。
山頂の展望台を目指します!

展望台コースにはしっかりと整備された歩道があります。冬では自生しているヒメシャラの樹からは葉が落ち、地面には草も生えていません。このおかげで冬は整備された歩道がとても歩きやすい状態に。

草木が生い茂る季節では山蛭(ヤマビル)が大量に発生するため、ハイキングはあまりオススメできないとのこと。注意していても咬まれてしまうことも多いよう。ですので、この道を気兼ねなくハイキングできるのは冬のみの魅力ということになりそうです。

考えてみると、山歩きは虫や爬虫類との常に隣り合わせのレジャー。大きな事故に発展することも少なくありません。冬場の登山は、そういった「危険生物被害の心配が少ない」というのも初心者には嬉しいポイントですね。

歩道は車イス移動が考えられた幅が確保されており、アウトドアの最中でバリアフリー意識も高め。こういった気配りに町の人達の人柄が見えるような気がしますね。

歩道の脇にはずーっと群生したヒメシャラの樹が続きます。裸になった大木が、地面に突き刺さったかのように広がる壮大なロケーションには、冬の山ならではの風情が詰まっています。

ヒメシャラは本来なら標高1,300m付近に自生している種類なため、かなり高い山に登らないと出会うことができません。山頂直前の600m程度の高さしかない北総門山に群生しているのは大変貴重なことだそうです。

ツアーガイドさんからそういった知識を教えてもらいながらこの道を歩くと、お得な気持ちもより増して行くというもの。楽しく歩くことができますね。

生物の営みを感じられる植物たち

そのまま歩くこと数分。
ほとんど茶色一色の、冬らしい風情がある景色が続きますが…

たまに登場する葉っぱの生えた低木。
これは馬酔木(あせび)と呼ばれる常緑樹。季節問わず葉を付けることから、一般家庭のお庭に植える樹としても人気です。

辺りを見回すと、残っている低木はほとんどがこの馬酔木。周辺に棲んでいる鹿が(漢字の通りに)この木を食料とすることを嫌うためだそう。他の草木は鹿が芽の内に食べてしまうんですね。

野生動物の行動ではありますが、鹿が草木の芽を食い荒らすことが"食害"として問題になっている側面もあるようです。野生動物と人と自然の共存の問題も一辺倒ではないなと感じさせられました。

道中にはこんな面白いものも。
このエビフライのようなもの、業界では実際に"エビフライ"と呼ばれているんだとか。

実はこれ、松ぼっくりの側面が野生動物に齧り取られた後に残った芯の部分。これがそこら中に落ちている=野生動物が生きている証になり、山の生態系を確認する上で非常に重要な目印になるとのこと。それにしても綺麗に食べるんですね~。

北総門山は探すまでもなくこのエビフライが道の至る所に落ちていて、それがまた自然の営みを感じさせてくれます。知識を得ながら地面に目を向けて歩くことで、道中で新しい発見も盛りだくさん。何だかほっこりするんですよね。

活動している動物のほとんどは夜行性なので、今回のツアーではその姿を見かけることはありませんでした。逆に言うと、急に動物に出会ってしまう危険性も低いということで、安心して登山に臨むことができますよ。

一大ブランドである宮川杉

さらに山頂を目指すこと数分。

途中には、その昔に台風で倒れてしまった大きな一本杉が!

災害の恐ろしさと木の雄大さを同時に感じられるスポットとして、今では1つの見所になっているようです。昨今はインスタ映えポイントとしても活躍中。

登山道を塞いでしまっていますが回り込んで回避できる他、木が階段のように削られており苦なく前進できるように配慮されています。

大台町を流れる宮川は、杉の木の名産地としても有名。町を占める9割の山林のうち、実はその6割が植林された杉の木なのです。

北総門山も自生種であるヒメシャラが生えているエリアと、杉の木が群生しているエリアに分かれています。土地の所有者の意向などによって決まっているようです。

一本に太く長く伸びる杉の木林も圧巻の光景。
大台町を楽しんでいるとこの杉のパワーを感じられる瞬間が多々あります。

ここで育った杉の木の多くが、普段の僕達の生活の中に息づいている…と考えると感慨深さもひとしお。実はこのツアーの後、僕の実家の建築に宮川杉が使われていたことを知りました!これも何かのご縁かも!?笑

登頂の感動を味わえる絶景

倒れた大木を超えたその先!
いよいよ北総門山の頂上!

そこで待っていたのは…

この絶景!

そんなに険しい山道を歩いてきた実感はないのに、想像以上に美しい景色が待っていたことに震えました。ウォーキングに準ずる"良い運動"レベルの疲労感で、しっかりと山から見た絶景を楽しむことができるのです!

角度違いでもう1枚。
写真の奥の方に薄っすら見えるのは愛知県とのこと。空気が澄んでいる日は富士山まで見通せることもあるんだとか。残念ながらこの日は見られませんでしたが、この晴れ模様迎えてくれただけでも十分に満たされています。

山頂ではご用意頂いた甘酒でホッと一息。ここまで歩いて身体を温めてきたとは言え、冬の寒い日に違いはなく。こういった飲み物がじんわりと身体に沁み渡ります…。それもまた冬の醍醐味ですね。

前述した通り、山頂まではしっかりとした道路が整備されています。ツアーでは帰り道はバスが迎えに来てくれていましたので、登山の大きな関門である下山はスルー。登り終えたらそのままホテルまで帰ることができるというのも敷居を下げてくれています。

この道路は「一応自動車でも来られる」ではなく「自動車で普通に来られる」ような広さと美しさになっていますので、ヒルが多い夏場などは車で来て景色だけを楽しむことも可能です。

しかし僕は思います。
こういった山から見る絶景の美しさには、"自分の足でここまで辿り着いた感動"というのが多分に含まれるものだと。

登山への先入観を変えてくれる山

どんなに緩やかな道でも険しい道でも、歩き抜いた達成感の存在に変わりはないと思います。その大小と"あるかないか"の差はまた違うはずです。

僕のようなアウトドア初心者だと、どんなに絶景が待っていると言われても、厳しい登山には尻込みしてしまいます。「登山=厳しいもの」という認識のままだと、一連の感動や経験を経ないまま大人になっていることも多いでしょう。僕もほぼそのような人間でした。

ヒメシャラの森から見通すシンボルマウンテン総門山

そんな僕でも今回の北総門山の登山を経験して、確かに「自分の足で辿り着いた実感」を持って景色を眺めている自分がいるのに気付きました。そして「登山家の方の多くは、この達成感のより大きなものを求めて山に登るのだろうな…」などと考えていました。

それを知ったから僕が登山家になる予定はないのですが(笑)、今まで頭の中のイメージでしかなかった"0"の部分に、"1"が宿ったことは大きな変化です。

北総門山の登山は心身共に極わずかな負担で臨むことができる内容ですし、その割に目の前に待っている景色には筆舌に尽くしがたい雄大さが宿っています。

山頂の展望台背面からは、このような幻想的な写真も撮影可能。

「登山なんて何が良いか分からない」
それくらいアウトドアに否定的な人でも、きっと登山によって得られる達成感や楽しみを感じ取ることができる魅力が北総門山にはありました。

正に「初心者向けコース」と言う言葉がふさわしい登山道。むしろもっとレベルを下げて「無関心な人を初心者にできるコース」と言えるかもしれません。

一切のことを気にせず、自然の中をゆったりとただ闊歩するのみ。そんな楽しみ方ができる冬の総門山を是非登ってみてください。

おわりに

北総門山のピクニックは、僕のようなアウトドア初心者で登山=きついものというイメージが強い人間でも100%楽しみ切れるものでした。

正直このPRツアーに参加する前、「楽という話だが、本当に大丈夫だろうか…」という不安がゼロだったわけではありません。と言うのも子供の頃に少しだけ経験した登山に、全く良い思い出がないからです。

今回このような機会を頂けたことで、簡単な内容ならこうやって山道を歩くのも良いものだな~と改めて思い直すことができ、とても良い経験になりました。

この1日目の前半でだいたいの不安を払拭した僕は、2日目もう少し厳しめのアウトドアを楽しんで行くことになります。

続いての記事は「大杉谷トレッキング」についてです。楽しみにお待ち下さいませ。

関連

詳しい情報が閲覧できる
「大台町観光協会」
https://web-odai.info/

今回宿泊させて頂いたホテル
「奥伊勢フォレストピア」
https://okuiseforestpia.com/

大台町を知り尽くしたツアー会社
「Verde大台ツーリズム」

https://verde-odai.co.jp/

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