飛行機内で飲み物を注いで回ってくれる親切なCAさん。
顔色1つ変えず丁寧な対応をしてくれる彼女達ですが、実は頼んでほしくない飲み物があるって知ってましたか?
その正体はダイエットコーラ!
この答えを見て「なるほど、炭酸飲料か…」と思った方もいると思います。が、ちょっと待ってください!
炭酸飲料の中でも、取り分けこのダイエットコーラが駄目なんだそうです!
一体何故だか分かりますか?
この記事ではその理由を紹介して行きます!
機内の炭酸飲料は泡が立ちやすい
炭酸飲料はコップに注ぐと当然ながら泡が立ちます。
この炭酸の含有量ですが、地上で飲むことを想定して決められています。地上で飲む時にどの程度泡が立つか、を基準にしているんですね。
なので、気を付けなければならないのは気圧が低い環境で炭酸飲料を飲む場合です。
気圧が低いところでは炭酸の気化する力が強まるため、通常よりも泡が立ちやすくコップに注ぎにくいのです。
飛行機が飛んでいるのは遥か雲の上。標高が高いところほど気圧が低いですから、飛行機内はかなりの低気圧状態が続いています。フライト時に耳がキーンとなったり、ちょっと気持ち悪くなったりするのもこの低気圧が原因です。
以上のことから炭酸飲料は地上で注ぐよりもやりづらいだけでなく、泡が消えるまでの待ち時間がより長くかかってしまうのです。
地上で炭酸ジュースを飲む場合でもやっぱり入れるのに時間がかかるのは一緒ですが、飛行機内ではよりそこでタイムロスをしてしまうというわけなんですね。
ちなみに気化する力が強いということは、それだけ口の中で弾ける炭酸の力も強いということです。地上で飲む時よりも口の中が圧迫され、あまり美味しく感じられないということもあるようなので、飛行機で炭酸飲料を頼む時には注意しましょう。
では、何故炭酸飲料の中でもダイエットコーラが嫌われるのでしょうか?
その理由を次の項で解説します!
人口甘味料入りの炭酸は泡が立ちやすく消えにくい
ダイエットコーラは砂糖の代わりにカロリーのない人口甘味料を使って味を付けていますが、この人工甘味料には炭酸の泡を立ちやすくさせ、しかも消えにくくさせる力まで持っているそうです。
そう言われてみると、普段飲んでいるカロリーゼロコーラとかも普通のものに比べてすごい泡が立ちやすかったような気が…。口の中に入れた時、泡が口の中を埋め尽くす感触の違いもハッキリと思い出せますね…。
これが飛行機内ではさらに増長。
ビールのように消えにくい泡が立ち上ってしまうため、かなりの時間を空けて注ぎ足し注ぎ足し…を繰り返さなければならないようです。
なんとダイエットコーラ1杯を注ぐ時間で、炭酸ではない飲み物であれば1列分の乗客の飲み物を注ぎ終えることができるくらいなんだとか。それは業務に甚大な悪影響を及ぼしそうですね…。
なのでダイエットコーラを注文されたCAさんは、ダイエットコーラを少し注いで、泡が消えるまでに他の乗客の飲み物を注ぎ、消えたところで注ぎ足し、また違う方の飲み物を聞いて、最後には戻る…という作業を繰り返すことになってしまいます。
効率的に仕事をするためにいらない気遣いが1つ増えてしまってますね…。忙しい状況で2人連続「ダイエットコーラ!」と言われた日には思わずため息をつきたくなってしまってもおかしくありません。
機内ではできるだけダイエットコーラを頼まないよう心がけましょうね…!
まとめ
ダイエットコーラが嫌われるのは泡が立ちやすく消えにくいから。
その理由は低気圧と人口甘味料の性質によるものでした。
飲み物の用意があるということは需要があるということなんでしょうが…。こういった事情を加味してフライト中くらいは我慢しようと思える人達が多数派になれば、CAさんの仕事の効率を少なからず改善できるような気がしますね。
大切な空の旅の管理を任せているわけですから、できる限り気持ちよく仕事をして頂きたいものです。一般の乗客にできることなど限られていますから、せめてこういうところでは迷惑をかけないようにして行きたいですね。
お読み頂きありがとうございました。