雑学

慣用句「神輿を担ぐ」ってどんな意味?【難問】

投稿日:2018年10月2日 更新日:

『クイズプレゼンバラエティー Qさま!!』で出題された「"神"の字が使われている3つのことわざ・慣用句を答えよ」という問題。

意味からことわざを連想する問題でしたが、その中で名立たる出演者がすぐに答えることができなかったのがこの「神輿を担ぐ」です。

あのカズレーザーでさえ、意味を見てもパッと思いつかなかった難問です。言葉自体は「神の字が使われている」という問題でありながら、"かみ"と読まないところなどから連想が難しかったものと思われます。

では、この「神輿を担ぐ」という言葉の意味をチェックしてみましょう。

「他人をおだて・持ち上げる」という意味

「神輿を担ぐ」は「みこしをかつぐ」と読みます。お神輿と言えば、お祭りで複数の人達で持ち上げるアレですね。

その意味は「他人を持ち上げる」というもの。「おだててその気にさせる」という側面もあります。

1つの神輿を皆で担ぎ上げるその姿から連想して、1人の人を皆で上の立場などに推薦したり任せたりすることを指す言葉になったようです。

他にも偉い人の地位を貶めないように、下の人達が努力して面目を保つことも「神輿を担ぐ」という言葉が使われます。直接的に関与せず、間接的に担ぎ上げるように協力している人達のことも含めて「神輿を担いだ」ということもあるとか。

また大人数でなく、1人の行動を指して使うこともあります。

例えば人事の決定権を持つ上司をよいしょして、自分の評価を上げようと努力している姿についても「神輿を担ぐ」という言葉をあてがうことができます。

実際に、力がある人なら1人でだって神輿を担げることもありますし、「1人で担ぐに足る」ように見えれば使われるようですね。

今の社会では、地位に固執する人達を快く思われないことも多いため、どちらかと言うとネガティブな意味で用いられることも多い言葉です。

しかし、本来は下々の人達が努力をする姿を指したポジティブな言葉ですので、前向きな場面で使えるということも覚えておくと良いでしょう。

その他 "神"の字が使われたことわざ・慣用句

『Qさま!!』番組内ではあと2つ神のついた慣用句が出題されており、

神頼み
→神に祈って助けを求めること

触らぬ神に祟りなし
→面倒なことに余計な手出しをするなということ

この2つが解答でした。案外よく使う言葉なので、これは分かった方もたくさんいらっしゃったかもしれませんね。"神"の字が使われた慣用句は他にも

捨てる神あれば拾う神あり
→世の中には自分を見捨てる人もいれば、助けてくれる人もいるので、見捨てられたとしてもくよくよする必要はないということ

時の氏神
→ちょうど良いところに出てきて仲裁する人のこと

神は非礼を受けず
→心ない者が神を祀っても、神はそれを受け入れないということ

健全なる精神は健全なる身体に宿る
→身体が健康であれば、心も健全であるということ

神に召される
→死ぬ

などがあります。4つ目も精"神"などで一応"「神"が使われている慣用句」に入ります!しかし、「神輿を担ぐ」のように"神"を「かみ」と読まないことわざはほとんどないようです!

まとめ

「神輿を担ぐ」は「他人をおだて、持ち上げる」という意味でした。

そして、他を見てみても"神"という字を「かみ」と読まないことわざや慣用句は、一般的な物の中にはほとんどないようでした。だからこそ番組では「奇をてらったもの」として出題されたのかもしれませんね。

この記事を読んで「神輿を担ぐ」という言葉の意味が心に残ったなら幸いです。

クイズ番組で出題されたものを覚えるのもちゃんとした勉強になりますので!少しずつでも語彙力を磨いて行けると良いですね!

Copyright© HatsuLog , 2024 All Rights Reserved.