今回は結婚式で使える音楽について書いて行きます。
結婚式と言えば、華やかな演出。その新郎新婦が一体どんなものを用意しているのか、わくわくしながら参加するものと思います。結婚式を挙げるなら、自分達の時もそういうオリジナリティを出したいと思うのではないでしょうか。
その中で1つまた華を添えるのが音楽です。
いわゆる定番曲を中心に、自分達の好きな音楽を流すのも1つの楽しみだったりします。
その割合はご夫婦によりけりだと思いますが、僕達なんかは全曲好きな曲を流したいという具合でした。それぞれ音楽が好きな2人でしたので、意見の一致もあり音楽には力を入れたんですね。
それに音楽を好きに選ぶ分には無料でしたので!結婚式は何をするにも高額なお金が発生する催しです。
そんな中で、全くお金をかけずに自分達らしさを出せる部分というのは大変魅力的と言えるのです。
是非とも好きな曲をいっぱい流したい!!と思われている、僕と同じような気持ちの方もたくさんいらっしゃると思います!そんな方々に注意して頂きたいことを記していくのがこの記事です!
「え?好きな曲が好きに流せるのでは?」とお思いの方々。そうとも限らないのでご注意を。
では実際の結婚式では、どんな時にどんな曲が使えるのでしょうか?実体験を元に、書いて行こうと思います!
BGMに採用できるのは「CDの原盤」がある曲のみ
結婚式、実は音楽の著作権に大変厳しいです。
多くの式場は著作権管理の問題から、「CDの原盤」がある曲しかBGM採用ができません。
これ本当に気を付けないといけないのは「原盤」という点。つまり、自分(もしくは身内)で購入したCDを使うことしかできません。
ポイント
自PCで管理している音楽を空のCDなどに焼いて持って行くのは?
→駄目です。
その日のためにお店でレンタルして持って行くのは?
→駄目です。
スマホなどに保存している音楽を流すのはどう?
→駄目です。
DAMなどのサービスを利用して録音した正式なカラオケ音源を使いたいのだけど、これは?
→駄目です。
基本的に「購入したCD」でなければなりません。
これは、現物以外のデータなどが違法DLでないと証明する手段がないからのようです。
つまり、著作権を違反していないという保証がないから使わせてもらえないということですね。CD化されずDL販売オンリーの楽曲も増えつつありますが、こちらについても完全未対応となっています。
かなり厄介ですが、これも今ではブライダル業界一律で決まっているルールです。
今や音楽はデータ管理が当たり前の時代なので、CDなんて一切買っていないよという方もいると思います。それだと残念なことに好きな音楽を使えません。
カラオケ音源を使ってサプライズで嫁に1曲披露するか。なんて考えている方は、その曲のカラオケ音源が入ったCDが存在していない限り流せません。
ただし「式場にカラオケ機材が存在している」「楽器を使って演奏して歌唱する」などは問題ありません。
ちなみにネットにある著作権フリー音源、自作の曲などは焼いたCDでも大丈夫です。こちらはあまり使うことはないと思いますが、音楽活動をされてる方なんかは覚えておくと安心ですね。
CDさえ持っていれば流す曲に制限はなく、所持しているものの中からであれば自由です。
これらの点、音楽を使った何かを予定している方は特にご注意くださいませ。
ちなみに当日は式場側もいちいちCDを入れ替えないといけないため、音楽のミスが多くなりがちで困っているよう。
まだこの変化は最近のことでもあり、物理的に困る事情も存在しているのが現実。時代錯誤感も否めないですし、数年後には対応が変化している可能性は大いにあり得ると思います。
結婚式の定番曲とかはどうなの?
定番曲は式場側管理で基本的に一通り揃えてくださってるところがほとんどと思います。
音楽は全く希望がなくとも流さないわけにはいかない演出です。よって式場側に完全お任せでも全く問題はないと思いますよ。
心配のある方は、結婚式用などのコレクションCDを活用するという手もあります。amazonなどでかなりの種類が販売されていますので、これらを購入しても便利に使えると思います。
本当に何とかならないの?
基本的にはなりません。
ですが、式場の規模や運営形態によっては「焼いたCDでも大丈夫です」と言ってくれるところもあるようです。
今なお対応過渡期であるため、内緒で押し通しているところもあるとかないとか。法的にはグレーですが、やってもらう側としては融通利かせてくれるに越したことはないですよね…。
確証はない噂話なので、そういうレベルだと思って頂きたくはあるのですが。複数の式場で悩まれている場合は、一応聞いてみる…というのも手かもしれません。
それが1つの決め手になることも、あるかもしれませんし。
動画に使える曲はかなり少ない
上述の通り、挙式中のBGMについては原盤CDがあれば何でも使えます。しかし、動画に使える音楽はさらに限られています。
結婚式のBGMはその場限りの使用ですが、動画は形に残ってしまうためよりシビアになるのです。難しい業界ですねブライダルって…。
式中の様子などを収めた動画を作成する場合は、後ろのBGMが入らないように修正処理を行ったりもするそうです。なのでそういった商品を注文し、式中のBGMまでしっかり残る形の動画化を期待されている方は注意してください。
動画関係のBGMは、著作者側から正式に使用が認可されている楽曲から選ぶ必要があります。具体的には「ISUM」という団体が管理している使用可能楽曲から指定しなくてはなりません。
結婚式で使用する音楽の著作権に関わる問題を解決するために活動している団体ですね。こちらに登録されている楽曲しか動画BGMには選べません。
試しに好きな曲のタイトルなどで検索してみてください。検索で出てくれば使えます。出て来なければその曲は利用不可ということです。
「自分の好きなアーティストは超有名だから問題ない」と思われるかもしれませんが、まったく油断できません。
ISUMの登録は、有名楽曲だからあるとも限らないのです。
例えば僕の好きなMr.Childrenは一切登録がありませんでした。一応調べてみたのですが、EXILE関係もかなり少なかったと思います。逆に、あるわけないだろと思って無心で検索窓に打ち込んだマイナーなアニソンがあったりもします。
しかも同じアーティストだからと言って全曲あるわけではなく「何故これだけ…?」という曲が1曲だけ抜かれていることも。正直基準が全く分かりませんでした。
これは簡単に事前に調べることができるので、下調べしておくのも手かなと思います。後で色々構想がまとまってから使えないことが分かると、地味に大きなダメージになると思いますので。
ちなみに、ISUM登録楽曲に関しては式場側で音源を手に入れることができる仕組みのようです。よって動画に関しては、CD及び音源を持っていない曲でも使うことができます。
ややこしい!ですが、1つチェックをしておくと良いポイントです!
まとめ
結婚式で使える音楽について話をして参りました。
概要をまとめますと
ポイント
・結婚式のBGM利用にはCDの原盤が必要。
・自分で焼いたCD、レンタル品は不可。
・定番曲については式場で準備されている。
・動画に利用できるのはISUM登録楽曲のみ。
・動画に使う曲のCD及び音源は必要ない。
こうなっております。
音楽1つでも結構気を付けることがあるんですよね。式場によって多少の動きの違いはあると思いますが、参考にして頂けますと幸いです。
僕達は式場の音響担当の方に「ここまで全曲指定される方は珍しい」と断言されたほど細部まで指定したのですが。他事については「じゃあそれで」が多かった2人でした。スタッフさんには「何故音楽でここまで?」と思われていたのではないかと。
でも僕は、音楽にこだわるのは誰にとっても良い選択だと思っています。
結婚式の音楽なんて参列者の方々はよっぽど気に留めない部分だと思います。大抵、お酒も入ってお喋りして、大して意識も向けないまま終わって行くところです。
だからこそ、自分達の好き勝手にやって良い部分ではないでしょうか。
結婚式は始まってしまうと、あっと言う間に終わってしまいます。主役2人は色んな人に祝われている間に、休む間もなく一瞬で駈けて消えて行く、夢のような時間を過ごします。
そんな催しの1つ1つ大事なところで、他の人に気付かれないように自分達の気持ちを盛り上げてくれるもの。それが音楽です。
もちろん、明らかに場に不釣り合いなテンションや歌詞の曲は控えるべきですが。できる限り、自分達の気の向くまま思うまま曲を選んで流してみてほしいです。僕はそのおかげでめっっっちゃ楽しい結婚式にできたと思っているので!
決めることがたくさんある中、音楽まで時間かけるわけには…と思っている方も多いと思いますが!この記事に書かれたことに気を付けて、可能であれば是非トライしてみてほしいです!
細部にもこだわって最高の結婚式をプランニングしてくださいね!それでは!